オタクキッズの墓場

あんまり音楽的な話は出来ません。

砂の惑星はそこまで後ろ向きな曲じゃ無いと思うって話

今書いてる間にミリオン行きました。ハチの砂の惑星の話です。

 

今までのボカロ最速ミリオンの記録がFREELY TOMORROWの持つ20日と6時間4分で6年近く破られていなかったのですが、この砂の惑星、6日と5時間です。訳わからん。イキってる早稲田文系を東大理科三類がボコボコにしたみたいな構図になってしまいました。

今聞いても調教すげぇし何より名曲ですね。

 

さて本題です、この楽曲はマジカルミライ2017というライブのテーマソングでありこれまでのマジカルミライのテーマソングと言えば

こういった初音ミクに対する感謝をするような明るい曲調の物でした。Hand in Handはバラードですが初音ミクに対する感謝という点では似ています。

 

ハチがテーマソングを作ると聞いた時、初音ミク10周年だしマトリョシカみたいな頭空っぽで盛り上がる曲でもWORLD'S END UMBRELLAみたいなしっとりとしつつエモい曲でもいいな~笑とかヘラヘラして待っていたのですが初見の感想は

 

え…嘘…これ…マジカルミライで歌うのこれ…

 

って感じでした。まぁこれはこれでハチなりにボーカロイドに対する気持ちを表現したのかなと落とし込みました。色々とマイナスな考察コメントが多かったので反論も込めて、考察は読む方が好きなのですが色々自分なりに思った事を書いていこうかと思います。

 

まずこれはチンタラしてたら先にYoutubeに書かれてしまった考察なのですが、初音ミクと思われるキャラクターの後ろを歩いている仮面の男達18人がハチ制作のボカロ曲(ちょうど18曲)で途中で別れていった二人がセルフカバーをしたドーナツホールと沙上の夢喰い少女であるという考察です。ミクとこの2曲が別れていく様な描写からハチとしての活動はこれで打ち切り、米津玄師として進んでいく決別の曲であるっていうのは僕もその通りだと思いますね。

サビのコーラスとして米津本人の声が入っていたりBメロの進行がハチの時の曲というよりは米津玄師の曲によく使われている進行だったり、調教がかなーり米津本人の歌い方に寄っている事を考えてもハチ米津玄師両方が歌える様な曲になっている印象を受け、この説は割とあるんじゃないかと感じています。

 

また今回のミク、かなり男っぽいんですよね。MVの制作は南方研究所なのですが多分アニメで言うキャラデザの様な事は米津本人がやっていると思います。彼は昔雑誌のインタビューで「男の子のキャラクターを描くと自分が投影されてしまうから描けない。だから女の子ばかりの絵になってしまう。」といった発言をしています。この自分が投影されてしまうという事の裏には米津本人は自分の事を怪獣だと思っていた過去(これ冗談の様で割とちゃんとした話)があって、かなり自分の事を後ろ向きに捉えていました。しかしそんな米津がミクというキャラクターに彼自身を投影するような事をしている、これはかなり大きな決意があったのではないかと踏んでいます。ハチであったという過去を捨てるのではなく、ハチを米津玄師の中に取り込み米津玄師として進んで行こうとしているのではないかと。歌詞の「あとは誰かが勝手にどうぞ」からもそんなニュアンスが受け取れますね。

 

米津玄師はよくボーカロイドの事を「遊び場」とよく表現します。この言葉の解釈の幅はかなり大きいと思いますが僕は「物事に縛られず、生演奏するために楽器を簡単にすることもしなくていい、自分が表現したい物を表現しきれる世界」の事だと解釈しています。実際昔のハチの曲はえ…これ手が4本無いとドラム叩けないじゃん…みたいな曲多いです。

 

しかし大人が才能あるボカロP達に目をつけ、マーケットにしようとしました。そのお蔭か否かカゲプロやkemuなど特定のボカロPが圧倒的な強さを見せたり、明らかに歌い手を意識した曲などが増えていきそのままボカロは衰退していきました。

そういったボカロを衰退させていたモノが抜けきり、またメルトショックの時代の様な「自由な遊び場」に戻ってきて、色々な新規のボカロP達が日の目を浴びる事の出来るような環境が整ってきたしみんな帰ってこいよ往年のボカロP達!また「遊び場」が帰ってきたぞ!といった思いがこの曲にはあると僕は思う。思いたい。

 

ところで明らかにマトリョシカやパンダヒーローやらモザイクロールを意識させる歌詞があるんですけど、GUMIは今年もマジカルミライは出れないのですか…クリンプトンさんお願いしますよ…

 

※追記

初音ミクの10年~彼女が見せた新しい景色~| 第1回:ハチ(米津玄師)×ryo(supercell)対談 2人の目に映るボカロシーンの過去と未来 (1/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

ビックリする位予想外してました。ごめんなさい。